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DDR5に関するさまざまなうわさや事前リークが出始めてから、1年以上が過ぎようとしています。今日は、Intelの次世代CPUと同時にリリースされるKingstonのDDR5について、詳しく解説していきます。
DDR5 vs. DDR4: DDR5で新たに変更された点は?
DDR5 DRAMモジュールには、過去数世代と比較していくつもの主要な改善が見られます。より速くなっただけでなく、コンピューティングの新たな時代を担う機能も備えています。
DIMMピン配置の変更
DDR5では、メモリモジュールのノッチ位置(間隔)が変更され、新しいモジュールがDDR4ソケットに差し込むことができません。
PMIC(パワーマネージメントIC)
モジュール上のPMICにより、ほとんどのパワーマネジメントがオンチップで行われるため、マザーボードの負担を軽減できます。PMICは不安定な電圧を設定可能にしながら電流の監視機能も備える、電圧調整システムの重要なポイントです。
デュアル32ビットサブチャネル
標準DDR5モジュールには、2つの独立したアドレッサブル型の32ビットサブチャネルが搭載されています。これにより、マルチコアプロセッサがより効率的にメモリからのデータ取得を管理できます。
ODECC (On-Die ECC) メモリ
AすべてのDDR5 DRAMモジュールはエラービットをモジュール内部で訂正できます。DRAMの密度の増加(ウェハーのリソグラフィのシュリンク)にともない、モジュール内のデータリークが増えていきます。ODECCは、このようなエラーを初期の段階で検出し訂正することができます。
ODECCは、チップ外のエラーは修正できないことにご留意ください。この修正を行うには、追加のDRAMビットが必要です。DDR5モジュールは、DDR4の72ビットに対して、32ビットアドレスごとにさらに8ビットを追加し合計80ビットでエラー修正に対応します。この追加ビットは、サーバーやワークステーションの、ECCが有効になっているCPUと同時に機能することが可能で、単一または複数ビットのエラーをすばやく修正することができます。
消費電力の削減
標準DDR5モジュールは、4800MHzのスピードを実現するのに1.1Vしか必要としません。これは、DDR4の1.2Vと比較して大きな改善点です。
速度および帯域幅の向上
DDR5 DRAMモジュールのメモリ速度のベースラインは4800MHzからとなっており、DDR4に比べて50%増になります。
バンクおよびバースト長が2倍
DDR4モジュールと比べると、DDR5では2倍のメモリバンクと2倍のバースト長を使用可能なためさらに効率がアップします。
現在のDDR5メモリ用JEDEC規格
ご存じのとおり、JEDEC規格とはJoint Electron Device Engineering Council(電子機器技術評議会)により定められた、メモリに対する正当で信頼性のある標準仕様のことです。
現在のDDR5メモリ用JEDEC規格
DDR5-4800 CL40-39-39 @ 1.1V
DDR5メモリキット発売日
Kingstonでは、DDR5の発売に合わせてIntelの次世代プロセッサおよび次世代マザーボードを発売します。現時点では、この発売に関してIntelからの公式発表はまだありません。Intelから詳細が発表され次第、本ページも更新されます。
DDR5メモリのオーバークロックレベル
メモリモジュールの仕様はまだ最終版ではありません。詳しくは、KingstonのFURY DDR5メモリモジュールの範囲をご確認ください。スピード、レイテンシー、そして電圧は、ローンチ時に発表、確定されます。
DDR5 vs. DDR4メモリの価格
歴史的に、新しいメモリ技術には1つ前の世代よりおよそ30~40%高い価格が付けられてきていました。しかし今回、DDR5にはさらにその差は部材が増えたことで大きくなり、ローンチ時にはDDR4より50~60%高い価格が予測されています。
通常、旧世代との同じ価格になるまでには2年ほどかかりますが、DDR5モジュールにおいても同様の傾向になると考えられます。
DDR5のベンチマーク
DDR5メモリモジュールのベンチマークデータは、Intelの新世代プロセッサのローンチが近づくと明らかになります。
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